在宅医療・介護連携支援センター

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お知らせ詳細

2017.08.15[緑区](7/9・日)多職種連携研修会を開催しました

緑区

平成29年7月9日(日)午後1時30分より、名古屋市徳重地区会館 体育室にて、「在宅療養における くすりの悩み ~飲み忘れ・飲み合わせ やめてみる? 変えてみる?~」と題して、平成29年度 第1回緑区多職種連携研修会を開催いたしました。

当日は74名(うち薬剤師のファシリテーター7名含む)の多職種の方にご参加いただきました。

第1部の『在宅療養におけるくすりの実際』は緑区薬剤師会の薬剤師に講師を担当していただきました。
グループワークでは、一人暮らしで複数科を受診しており薬の自己管理ができない高齢者の問題を取り上げてこの症例の問題点と対応策を検討していただいたところ、家族による支援や訪問で薬剤師に入ってもらうこととその連携が重要など様々な意見が出ました。
グループワークでの検討内容を受けたミニレクチャーでは、「お薬手帳は1人1冊にまとめて病院や調剤薬局に毎回持参して見せること」、「かかりつけ調剤薬局を1カ所に決めること」、「新しい薬が出たときには体調変化に気をつけること」等が重要というお話がありました。

第2部の『入院時に発覚するくすりの問題』は名古屋市立大学院生の医師、並びに『地域と育む未来医療人「なごやかモデル」』に講師を担当していただきました。
グループワークでは、日常生活動作や認知力低下のある通院中の高齢者が入院したことをきっかけに発覚した薬の問題を取り上げて、在宅療養に移行するにあたっての問題点と対応策を検討していただいたところ、薬の重複・管理の問題があり家族がどこまで協力できるのか訪問診療に切り替えたほうがいいのかの検討が必要など様々な意見が出ました。グループワークでの検討内容を受けたミニレクチャーでは、「高齢者の不眠は薬に頼りすぎると危険であること」、「レビー小体型認知症の患者様は薬の過敏性に注意が必要」というお話がありました。

第3部の『くすりの悩みは薬剤師に相談しよう!』はレクチャーとして緑区薬剤師会の会長に講師を担当していただきました。
まず、薬剤師の仕事内容の変遷、地域包括ケアシステムで求められる薬剤師の在り方や薬剤師が患者様宅を訪問して何を行うのかというお話がありました。
薬剤師が訪問に至る最初の発信者は医師以外にも、介護支援専門員・ヘルパー・家族からなど複数あり、患者様の症状から薬が原因かもしれないと考えた場合や、薬が余る、うまく飲めない、管理ができないなどの方は薬剤師に相談するようお話がありました。

今後も、よりよい多職種連携を実現できるよう、各種研修会等の開催を検討して参りますのでよろしくお願いいたします。